鹿児島では連日の大雨被害に加え、現在台風4号が接近中だ。
南薩では遠く南方洋上に台風が発生し、北上を開始した時点で警戒を始める。と言うのも、漁業関連、農業関連共々台風被害を少なくする為の準備作業に時間がかかるためだ。
私事ではあるが、以前小さな船外機船を所有していた頃から、この時期になると一日に一度は必ず天気図や気象衛星画像のチェックは欠かせない作業であった。
台風が発生し、その進行方向が九州方向に向いた時点で、何時のタイミングで船を上架（陸揚げ）させるかの検討に入るわけだ。それは概ね最接近の一週間ほど前の時点になることが多い。勿論、何時でも自由に上架作業時間を取れる人はもう少しのんびりではある。
上架作業はいつも個人で船を所有する仲間連と共同作業となる。だいたい15隻程度を一度で上架するために10tクレーンを共同で借り、二時間ほどかけて作業する。ワリカンであるから予算は5千円程度だ。
上架すると今度は地面に鉄筋の杭を打つなどして、ロープで完全に固定する。この作業が以外と大変で、やはり二時間ほど必要だ。勿論自分の船だけ終わればさようならというわけにはいかない。海の仲間（友船）である以上、いつ何時助けが要ることになるとも限らないのだから。
MyBoatでの釣り 遠景は開聞岳
数年前「まあ大丈夫だろう」と判断した台風が突然方向転換し、上架が間に合わず、数隻が港内で転覆沈没してしまった。進行方向の予想は難しいが、そんな事故があってから仲間内では「結果オーライ」は止めた。
今回も火曜日の時点で作業日程を決めたようだ。
13日19時現在、南薩では強めの風が吹き始め、時折雨が降っている。
暴風圏に入るのが明日午前4時頃、最接近が14日午後4時頃。抜けるのが同日午後9時頃と思われる。最大風速は40m程度なので中の強程度ではあるが、それでも瞬間最大風速は多分50mを超えるであろう。1993年13号台風（地元の九州電力営業所の風速計が飛ばされた。予想瞬間最大風速60m以上と思われる）では我が家の屋根が浮き上がり飛ばされる寸前であった。この屋根は今でも雨漏りを繰り返している。この屋根が持ってくれれば良いが・・・。
